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2006.06.15 かわずの鳴く音(ね)を聞きながら
田植えも終わり、今うちの周辺は
夜毎カエルの大合唱が聞こえてきます。
そんなひととき思い出されること。

ぽんぽんのトレーニングを終えると、トレーナーの先生にちょっと一服していただいて、
色んなお話をお伺いしてきました。
つらいお話もお聞きしました。
トレーニングを受けるワンちゃんは、覚え盛りの仔犬やきちんとしたしつけをしたいという真面目な飼い主さんのコばかりではなく、「どうしてここまで、、」と思うほど凶暴化したコも中にはいるとか。
そのようなワンちゃんでもゆっくりと時間をかければそれなりに成果はあがるそうですが、途中で飼い主がサジを投げてしまう、、、飼い主の手で保健所に連れて行かれたコもいるそうで、、、
人間で言えば家庭内暴力でどうにもならなくなった息子を、思いあまった親が自らの手にかけるのは事件になるけれど、ペットに関しては行政任せの合法的なこととして当然のごとく処理されていく。
そこにまで至るプロセスで必ず飼い主にも原因があるはずなのに。
こんな手に負えなくなったコの他にも、日々大量に保健所へ連れ込まれるワンちゃんネコちゃんたち。
年を取ったから
病気になったから
飽きたから
さまざまな理由をつけて。
「不用品」として捨てられていく。
ネットで知ったのですが、今の保健所で処分される犬猫の実態はかつての野良犬・野良猫の捕獲よりも人の手によって持ち込まれる方が断然上回るのだそう。

「殺処分は現状では二酸化酸素を使うため、窒息に時間がかかり苦しみながら死ぬんです」
その凶暴化したワンちゃんの哀しい成り行きを肌で感じているトレーナーさん、
「保健所に持っていくくらいなら飼い主の責任でせめて安楽死させてあげてほしかった」
きっぱりと言い切るその言葉がいつまでも忘れられません。

太古より人の友とふ犬猫の殺戮(さつりく)しげきこの国の闇(やみ)

夜を込めて鳴き渡るカエルたちよ。
いっときのいのちのカエルたちだけど、
それは幸せなひとときなんだろう。




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