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2006.09.17 牙を持つものを飼う
「ドッグラン」というにははなはだお粗末な、どう見ても、
ただの野っぱらにしか見えない4ワンコの「まきば」ですが、
うちのように普段はお庭や廊下の限られた空間で、
つつましやかに時間を過ごしているこのコたちにとって、
ここでの追いかけっこやおふざけガウガウは、
一日の中でもものすごく楽しみなことのようです。
そして観察していると、必ずといっていいほど「牙」を使っています。

うちのワンコたちのように、普段は同じ空間で仲間の群れとして
馴染んでいる者同士でも、噛み合っているうちに気分が嵩じて
あわや本気モードの噛み合いになる危険は往々にしてあること。
人間であれば過度の興奮状態も、理性でかろうじて抑えることもできるのですが
(できないものは犯罪者となるわけですが)、
ワンコはほおっておくと制御不能に。
どうもとんでもないことになりそうです。

おじいちゃんがいっしょに付いてきて、ガウがウの様子を見ながら、
繰り返し話してくれるのが、福岡市在住のある資産家のおうちの話。
そのお宅は広大な敷地の中に10頭ほどの柴犬が放し飼いにしてあったそうで、
あるとき猛烈な喧嘩が始まり、なんと1頭が「食い殺されて」(おじいちゃん談)しまったそうな。
状況がどんなものだったのか詳しいことがわかりませんのでなんとも言えませんが、
本来ならばこんなに多くの頭数が居るのなら自ずと序列も定まっていただろうに、、、
一体何があったのか??と色々と考えてしまいます。
展覧会のギャラリーででも、
「ある日他の柴犬からいっせいに襲われて、それ以来極端に臆病な性質になった」
「本気噛みになって犬歯が折れた(!)」
「耳がちぎれた(!!)」
などと、「気が荒い」と一般的に言われる柴犬ならではの、
なんとも不穏な事件もいくつか小耳に挟んだことがあります。
本来野生の中でなら、自然淘汰によって弱いものが強いものに裁かれていくのは、
ひとつの定めでありましょう。
また、ある既成の集団に新入りが入ってくると、こういう洗礼を受けるなどとも聞きますが、、。
状況は様々でしょうが、ひとつ確実にいえるのは、
「ワンコにとって牙は有効な武器である」ということですね。

うちのワンコどもの場合も、「自然淘汰」とまでおおげさにいかなくとも、
ガウがウからかなり危ういところまでいくことは得てしてあるもの。
はじめこういう事態になったときは思いっきりアセりましたが、
今はとにかく観察するようにしています。
ギリギリのところまではこちらも辛抱しますが、
飼い犬をお互いの噛み合いで大怪我をさせない。
これは飼い主の采配によるところが非常に大きい。

うちのようにのほほんと過ごしているように見えても、
このコたちは常に「牙を武器として秘め持っている者」。
このことをいつも念頭に置いて、イソイソと急ぐ赤い背中を眺めながら、
今日もまたまきばへ向かう飼い主なのでした。


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